メッセンジャナースとは、医療的なことで不安や心配を感じている方、一人で暮らすことが心配な方、
あるいは近くに住むことができず様々な問題を抱えているご家族に対して、
対話を軸として問題解決が得られるようサポートする看護師で、全メッセンジャーナース認定協会から認定されています。
全国34都道府県で126名(令和元年11月現在)が、愛媛県では3名が認定され、「メッセンジャナースの会・愛媛」を組織し、
一般法人えひめ療養支援・看護機構には2名のメッセンジャーナースが所属、活動しています。
様々なサービスが利用できるようになり、当たり前にように、それらを紹介し勧められている今の時代、
そこには見過ごせない問題が潜んでいることに気づきました。
医療者が相手の心を受け止めもせず、ご家族に疲労が重なっているにもかかわらず、
この治療・療養が必要だからと一方的に情報のみを与え、押し付けるような事態が起きているのです。
2010年10月、『認定協会』が設立され、メッセンジャーナースは誕生しました。葛藤している当事者の気持ちをありのままに認め、
対話によって当事者と医寮関係者との認識のズレを正す懸け橋になるためです。
単に紹介するのではなく、「どこにも相談できない」「どこに相談したらいいのかわからない」「説明されたことが理解できない」
という療養者・ご家族を取り巻く病院・施設・地域と積極的に連携し、その思いを受け止め、繋ぎ、相互に潜む意識のギャップを埋められるよう
動きます。今や、メッセンジャーナースは全国に拡がり、常に研鑽し、それぞれの居住地域に見合った活動が繰り広げられております。
愛媛県の同志・メッセンジャーナースが率いる組織の熱い活動に期待し、全国の連携プロジェクトと共に支援して参ります。
家族にとって素敵な思い出作りと、人口呼吸器をつけていても『何でもできる』と確信する、本人とご家族の新たな希望へのお手伝いとなりました。